ミミ言

思っていることをつぶやいていきます

自殺はいけない

このところ、硫化水素で自殺する人が増えているけど、自分だけが死んでしまうんじゃなくて、周囲にも多大な迷惑をかけているじゃないですか。身勝手な人が起こす、一種のテロ行為としか思えない。
何故、自殺したいのか…理由があるのかないのかわからないけど、自殺はいけませんよ。自殺したからって、その悩みが解決するの?前にも電車の飛込自殺について書いたけど、誰だって死にたいと思うことは生きていたらあるはず。ただそれを行動に起こすか起こさないかってだけで。でも、自殺なんてことを考える前に、少し、立ち止まって冷静になって考えて欲しいと思うんです。本当に自殺しか解決策はないのか?そんなことないはずです。それに、自殺する人の心理がよくわからないけれど、今回の硫化水素もそうだし、関係ない人を巻き込むパターンが多い。そんなアピールができるなら、生きてアピールすればいい。

グリム童話だったと思いますが、その中に寿命についての話があるって、本で読んだことがあります。もともと神様はすべての生き物に30年の寿命を与えたそうです。でも、ロバは荷物だけを運ぶ動物として一生を費やすことの辛さをよくわかっていたので、神様にもっと早く重労働から解放して欲しいと申し出た。で、神様は18年ロバの寿命を短くしてあげた。犬とサルは、年をとることを恐れ、やはり30年より短くして欲しいと神様に申し出て、犬は12年、サルは10年短くしてもらう。しかし、最後に現れた人間は30年では満足せず、もっと寿命を欲しいと申し出る。神様は、ロバの18年を人間に与えるが、それでも人間は満足しなくて、もっと長くして欲しいと願い出る。そして、神様は犬の12年とサルの10年も人間に与えることにした。だから、人間はもともと与えられた最初の寿命の30年は健康に幸せに暮らすけれど、他の生き物からもらったロバの18年はムチに打たれ、せかされ働きづめに働く日々を過ごし、犬の12年には炉端に座り、不平をブツブツ言ったりしながら過ごし、最後のサルの10年になると、好き勝手に振舞うって話があるそうです。

でもね、人生なんて、長いようで一瞬のものなんですよ。星が爆発するみたいに。

学生の時、英語の授業で、Timeってテーマだったと思うけど、アメリカ人の先生が、時というのは、私達が生まれる前からずーっと流れているもので、その流れゆく時に比べたら、私達の人生なんて、文章の中にあるカンマ(,ね)みたいなものだって言ってました。なるほどねぇって思いましたよ。

グリム童話の話のように、例え人間の寿命が70年だとしても、長いようで短いんだと思います。そんな短い人生なのに、何故自らもっと短くする必要があるのか?時が経てば解決することもあるだろうし、自殺以外にも方法はいくらでもあるはず。生きていたら嫌なこともあるけど、いいことだってあるんだから…って思うんですけどね。