ミミ言

思っていることをつぶやいていきます

流星の絆 第4話

プリンターから出てくる、戸上行成の写真。功一は、行成が今度のターゲットで、そして詐欺をするのは、今回を最後にすると言う。自分達の周辺に両親の事件の件で、柏原達がウロウロし始めていることもあり、この辺が潮時だと。しかし、泰輔と静奈は、今まではホストは資格商法詐欺でお金を騙し取られたから、高山は静奈の宿敵だから、と何かしら理由はあったけど、今回の行成を何故騙さなければいけないのか?と聞く。功一は「何かイラっとくるから。」だと答える。騙すお金は1000万円。そして、計画を打ち明ける。泰輔は宝石商、静奈は帰国子女の女子大生 高峰 佐緒里に扮し、今度、青山であるワインの試飲会に忍び込み、行成と接触をする…というものだ。行成の近くで、とがみ亭の話題を出す、とがみ亭の店は好き嫌いが分かれる、と。新店舗を任されている行成が食いついてこないわけがない。行成は、とがみ亭の店の評価だけでなく、静奈にも興味を抱く。浮かれて、ジョージクルーニーにやって来て、ジョージの作るハヤシライスを食べながら、「これは恋かも…」と言う行成を、功一は面白くない感じで見つめている。

計画通りに進んでいるが、功一は機嫌が悪い。泰輔と静奈は、行成と接触した感想を話す。すごく誠実で仕事熱心な実業家、女なんかに興味がない堅物だと思った、という二人に、功一は、同じ洋食屋の息子で年も近いのに何でこうも違うのか…と思うとイライラする、という功一。仕事とプライベートを使い分けていることがわかったので、それをうまく利用する、と言う。そして、その前にまず泰輔をテストする、と夜の波止場へ連れて行く。
3人で波止場へ行くと、功一のことをアクセルと呼ぶ、謎の女 サギが待っていた。そして、功一はサギがしている指輪を泰輔に鑑定させる。泰輔は見事に模造ダイヤ、だと当てる。静奈が指輪を見てキレイだと言うと、サギは、静奈のピアスを見て交換しよう、と言う。しかし、静奈はこれは20歳の誕生日に、兄がプレゼントしてくれたものだからダメだと言うと、サギは自分には何もプレゼントしてくれたことなんてないのに、と言う。そして、指輪代1000円を功一から受け取り、海の中へ。功一は、サギから1000円で指輪を受け取り、それを1000万円で行成に売りつけ、高峰 佐緒里へプレゼントさせる、という計画を泰輔と静奈に話す。
防波堤を歩く泰輔と静奈。サギは功一の彼女じゃないか?と言う静奈に、泰輔は信じられない、と笑い飛ばす。26年間も女っけがない功一が選んだ相手が、魔女みたいな女を選ぶなんて、と言うと、静奈は恋愛もした経験がないから、自分の実力を知らないんだ、自転車しか乗れない奴がいきなりハーレーを買っちゃうみたいな感覚だ、と二人してまた功一のことをバカにしている。静奈は、功一の部屋に歯ブラシが2本あったので探りを入れるように泰輔に頼むが、昔C.Cガールズの中で誰が一番好きかと聞いただけで、殴られたことがある、という泰輔は、功一と自分の間に女の話はタブーだから無理だと断る。そんなところへ、高山から静奈に電話が入る。泰輔は、まだ高山と切れてないのか?と静奈に言うが、2人とも、高山を騙した時に扮した看護士と銀行員の名前が思い出せないほど、過ぎてしまったことのようである。
一方、場所はここしかあいてなかった、店だとどうしても功一のペースになってしまうから、という理由で、柏原と萩村に呼び出され、取調室のような場所で話しをする功一。時効まで50日切ったし、お互いの情報を共有したい、と言う萩村。しかし、功一は「俺たちに時効なんてないっすよ。そっちは残り50日かもしれないけど、俺らは14年前が15年前になるだけで、何も変わらない。」と答える。柏原は、証拠が少なすぎて、泰輔が見たという似顔絵の男しか手がかりがない情けない状態だと説明。泰輔に協力を求める柏原に、功一は、弟にも妹にも会ってないから知らない、と言う。しかし、柏原は既に、泰輔と静奈の現在の状況をある程度調べていることを告げる。一瞬、驚きを隠せない功一だったが、「ダメって言っても行くんでしょ。だったら、弟についでに伝えておいてください。連絡ぐらいしろって…。」と柏原に言う。

泰輔のバイト先に柏原達が訪れる。泰輔は、父親に金を貸していた男達の写真を見せて、確認させるが、泰輔は自信がない、と言う。柏原は、レジの向こうのカーテンに隠れているジョージに気付く。カレー店のジョージクルーニー、DVDショップのトミーリージョージ、功一達が引き取られた聖ジョージ孤児院…全部、林 ジョージが経営者で、何となくそれが引っかかる柏原。そして、ジョージを絡めて、功一達は連絡を取り合っているのに、何故それを警察に隠そうとしているのか…と疑問を抱く。
静奈は戸上の店を訪れ、店の評価を細かくする。その後、行成は、ジョージクルーニーで、功一にそのことを話す。功一は、静奈の部屋へ行き、静奈からも話を聞く。行成は、新しい店は、誰もがくつろげる店にしたい、と語った…静奈はそれはアリアケと同じだよね、と功一に言う。そして、そんな行成を見て、人を騙すようなことをするのはこれで最後にしよう、と思った、と。功一は、行成から1000万円を騙し取ったら、そのお金で3人で洋食屋を出そうと話す。そんな話をしているところへ、泰輔がジョージと孤児院で一緒だった友達を連れて帰ってくる。彼女は、ジョージが経営する激安キャバクラ ジョージ ミーツ ガールで働いており、中学の恩師と不倫の果て妊娠している、と言う。生んでも生まなくてもお金が必要なので、ジョージの店でバイトをしているらしい。認知もできないし、本当に自分の子供なのかと、無責任な不倫相手に仕返しをしよう、と言う静奈だが、行成の件で最後にしよう、と言ったばかりじゃないか、と功一に止められる。しかし、その友達のちえみは、自分も施設で苦労して育ったので、子供がかわいそうだから生むつもりはない、と言うと功一は、彼女に中学の時の卒業アルバムを持っていないか聞く。

さわやかオン・ザ・ランという功一のシナリオがスタート。教え子に手を出した不倫相手の中学の恩師からお金を巻き上げる魂胆だ。卒業アルバムから、静奈が卒業生の西澤奈緒という教え子に扮し、教師の沢井に近づく。沢井は西澤奈緒に記憶はなかったが、慕ってきてくれる卒業生なので、知らないとは言えず、覚えている振りをする。沢井は奈緒に全てを打ち明けると、保険の外交をしているからと30万のお金を用立てる奈緒。沢井は奈緒からお金を借り、妊娠をさせたちえみに渡す。ちえみから静奈に30万戻り、静奈は必ず倍にするから、と言って受け取る。数日後、沢井から西澤奈緒に30万円返済される。沢井は、浮かない顔の西澤を気遣うと、保険の外交はノルマがあるから大変だと言う。そんなところへ、泰輔扮する代議士の息子だというチャラチャラしたヒップホップダンサーが現れる。沢井は、西澤からノルマのためにその代議士の息子と嫌々デートをし、有名人やセレブを紹介してもらい、契約を取っている、と聞き、熱血さわやか教師の沢井は、奈緒に50万円の保険の契約を結ぶ約束をする。30万+50万=80万のローンを組んだが、1人の女性を救えたと満足のする沢井だったが、卒業アルバムを開くと、西澤奈緒ではなく、西澤直人という卒業生を発見し、ニューハーフだったのか…と納得する。
3人から、沢井を騙した80万とプラス10万は3人からの気持ちだと、90万円を受け取るちえみ。お礼を言うちえみに、功一は、余計なお世話かもしれないけど、自分達は施設暮らしは割と楽しかった。だから、施設で暮らしたちえみが、子供には辛い思いをさせたくない、って言ったとき少しムカッときた、でも後は自分で決めるように、と話す。そして、静奈からは、施設でとけこめずにいた静奈に、牛乳瓶の紙の蓋に500えんと書いて「お小遣いあげる。」と近づいてきたちえみと同じように、「お小遣いあげる。」と牛乳瓶の蓋をちえみに差し出す。

静奈は、高山にも会い、前回のホストと別れる時と同様に、カナダに行くから、と別れを切り出す。動揺する高山。何故カナダなのか?と聞く。カナダは空気がきれいだから、世界中から色々な病気の人が来て療養しているからだ、と答える。帰ってくるまで待つという高山。

新しい店の試食会として、静奈扮する高峰佐緒里も招待する行成。メインのハヤシライスが出てくると、行成は元祖とがみ亭のハヤシライスだと言い、佐緒里に食べるように勧める。店の前では、功一と泰輔が車の中で待っている。そこへ、1台のタクシーがやってきて、店の前で停まる。中から降りてきた男、戸神政行を見て、呆然とする泰輔。「あの男…あの夜、裏口から出て行った男だ…。」と功一に言う。功一も泰輔も何も言わず、男を凝視している。「間違いない…絶対あいつだ…。」二人とも会話がない。行成からハヤシライスを勧められ、一口食べた静奈はいきなり泣き始める。涙が止まらない静奈を見て、驚く行成。その光景を、店に入って来た政行は目にする。泰輔は何も言わない功一のほうを見る。功一は一点を見つめたままだ。