ミミ言

思っていることをつぶやいていきます

昼下がりの喫茶店

甥っ子も退散し、今日はまったりとした休日。
買い物に行きたいという母親と一緒にお出かけ。買い物に行く前に、喫茶店でお茶をした。
15:00になる少し前だったので、店内はやや混みだったけど、テラスの席が空いていたので、そこに
座った。ブラインドはおりていたけど、ポカポカとした日差しで少し暑いくらい。
テラスの席は3席あり、私達が座ったのは、真ん中の席。

しばらくして、うちの母親が、小声で「ねぇ、あの人カツラかしら?」と聞いてきた。
あの人って…ダレだ?とふっと横の方を見渡すと、あぁ明らかにそれっぽいなぁと思う中年女性がいた。
部分的なウィッグみたいで、でも、もう少し上手く装着すればいいのに…残念、という感じだった。
「うん、多分ね。」と母親の問いに、いっこく堂のように答えたところ、私の目線を見て、
「後ろ、後ろ。」と言ってきた。
丸テーブルに椅子は4脚なので、丁度、私の後ろに座っている人が該当者だったらしい。
エェーッ、後ろって…、アンタからはダイレクトに見れるかもしれないけど、私にどう確認しろ、と。
難しい任務を与えられた私は、「いやぁ、しかし動物園はやっぱ疲れるわぁ。腰がイターイ。」と
猿芝居を交えて、ナチュラルにナチュラルにストレッチをしながら、後ろの人をチロッと確認。
おぉ…これは完全に誰が何と言おうとカツラじゃねーか…カツラかしら?なんて聞く方がどうかしてる。
今度は、母親の問いにコクリと頷いたら、満足げに「でしょうー。」と。

でしょうーじゃねぇよ…。でも、後から聞いたら、どうやら背後の人(男性)は、ポカポカ日差しの中で
ウトウトと居眠りをしていたらしい。だから、大胆行動をとったとか…。
私は、頭を確認するだけで精一杯だったから、居眠りまで気付かなかったのだ。
しかも、母親は最初に私が見た人も、カツラだと気付いていたらしい。
カツラの人に囲まれるのもビックリだけど、ドキドキした昼下がりの喫茶店でした。